生にんにくの有効成分である強烈な臭い成分のアリシンには強力な殺菌力がありますので、生のままのにんにくを食べ過ぎると、あまりに強力な殺菌力のために腸内菌が死滅してしまい、胃痛・胃もたれ・胸焼けの原因になってしまうことがあります。
また元々の胃弱体質の方や胃潰瘍をわずらっている場合など、弱った胃壁に強い刺激をあたえるという理由で生のにんにくはコーヒーや酒類のように、あまり食べないほうがよい物と言われています。
そうでなくとも食べ過ぎると胸焼けを起こしますので。
また、一般的にキャベツに多く含まれるビタミンUが健康な胃と胃潰瘍に有効であることは広く知られてますが、実はにんにくも、健康な胃と胃潰瘍には極めて効果的に作用するのです。
日常生活を送る中で過度のストレスや、ストレスに伴う暴飲暴食は胃酸の分泌を正常から異常にしたり、疲れた胃壁を荒らし、胃弱や胃潰瘍の直接の原因となってしまいますが、にんにくに含まれるアリチアミンはビタミンB1と同じように、脳や末梢神経を正常に働かせ、精神を安定させる鎮静効果があります。
にんにくの鎮静効果は過度のストレスを緩和し胃酸の分泌を正常に整え、胃の負担を軽減します。
またにんにくに含まれる、アリチアミンはペプシンなどの各種消化酵素の分泌を盛んにさせる働きがあるため、たんぱく質・脂質の分解を助けてくれます。
卵に含まれるアリシンもタンパク質と結合しやい性質があり、タンパク質の分解を促します。
分解されたタンパク質は胃内部で膜をつくり 胃の粘膜を強化・補強します。
また卵には、卵黄にも胃を助ける成分効果があります。
レシチンが血管の悪玉コレステロール(LDL)を肝臓にもどし、その結果できた胆汁が胃内部に分泌され、脂質の分解をします。
そういったにんにくの成分を有効に利用するためには、胃弱体質・胃潰瘍の際にニンニクを加熱してアリシンの刺激・殺菌効果をある程度緩和させてやってから食べることが必要です。
つまり、キチンと加熱することでにんにく自体の刺激成分をおさえて食べやすくなるということです、また加熱することでにんにくの成分も良い変化をするので加熱して食べましょう。
また、にんにくと卵黄を同時に摂ると、アリシンが始めからくたんぱく質・脂質と結合した状態で食べられるため、胃への刺激の緩和につながります。
それに加えて、ニンニクは胃潰瘍の原因菌と して最近注目されているピロリ菌も殺菌・抑制することがわかっています。
にんにくは適度な量を食べることでより良い体作りをしてくれます。
2022/12/12 更新