黒にんにく、その黒さの理由は体の健康と成分変化のパワーアップ!
黒にんにくとは、普通の白にんにくを一定期間、熟成・発酵させたものです。
特に必要な調理器具はないので、家庭でも作れる身近な健康食品です。
にんにくを通常数週間から1ヶ月程度、熟成させることにより、中の色が真っ黒に変化します。
黒にんにくの優れた特徴には次のようなものがあります。
特徴その1:抗酸化力がふつうの生ニンニクと比べ10倍も強いのです
特徴その2:動脈硬化予防のドロドロ血液を浄化してサラサラ血液にする効果が大きいのです
特徴その3:加熱するので臭い成分が減少し、食後のにおいが気にならないのです
特徴その4:刺激物質のアリインが、低刺激のS−アリルシステインに変化しているので、胃弱体質の方も安心の胃壁を傷つける心配がないのです
特徴その5:ドライフルーツのような食感があり、おいしく食べられるのです
特徴その6:一度火を通しているので、長期保存することができるのです。
まずはにんにくを皮付きのまま丸々一株使います。
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次に、にんにくをアルミホイルで三重にくるんでコンロの強火で15分ほど焼きます、網焼き様の網があると便利ですね。
キッチンタイマー等で時間を計ると良いでしょう。
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15分経過したらひっくり返し裏面も15分間しっかりと焼きます。
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合計30分焼いたらガスコンロから外し、余熱で少し中を蒸らして完成です。
なお、好みによりもう少し焦げが薄い方が良い方も居ると思いますので、調理にオーブンなどを使って弱火でじっくり焼くのもいいですね。
黒にんにくが変わるのは色だけではなく、体の健康面で大きく以下の二つの点で、パワーアップが見られます。
にんにく自体の一番の欠点が臭い、黒にんにくは熟成により、臭いの元となるイオウ化合物が減少するため、あのにんにく特有の強烈な臭いがほとんど無くなります(完全とはいきませんが(^^;)。
ちなみに、にんにくを発酵させることから、味も生にんにくに比べ甘酸っぱくなります。
プルーンのような味に変化するから驚きです、本当ですよ。
にんにくの抗酸化作用は一応生にんにくにもありますが、熟成し黒にんにくとなることにより、「S-アリルシステイン」という成分が生成されるのです。
この黒にんにくに含まれる「S-アリルシステイン」は、水溶性のアミノ酸の一種で、強力な抗酸化作用があります。
生にんにくが熟成され黒にんにくとなることで、「S-アリルシステイン」による抗酸化力がグンッと大きく高まり、動脈硬化のドロドロ血液の予防や改善、血中に潜む悪玉コレステロールの減少などの作用をもたらします。
にんにくの他に、赤ワインなどに含まれ同じく抗酸化作用があることで知られる成分の「ポリフェノール」も、黒にんにくとなることで、その含有割合が大きく増加します。
これまでテレビや健康食品記事には、数あるにんにくの特効成分のうち、特にアホエンを重点に置いて説明されてきました。
しかし、にんにくには、アホエン以外にもさまざまな特効成分があるのです。
中でも、最近になって特に大きな注目を集めているのが、無臭の水溶性(水に溶ける性質)のアミノ酸成分であるS-アリルシステインです。
S-アリルシステインとは、にんにくのにおい成分(アリシン)のもとになるアリインが、C-Sリアーゼという酵素(化学反応を助ける物質)によつて分解されることで生まれます。
この成分は生のにんにくにはほとんど含まれず、にんにくを発酵・熟成でできる含硫アミノ酸の一つで、これまでにもさまざまな有益性がニュースや雑誌で報告されています。
今、最も大きな期待を集めているのが、ドロドロ血液を浄化してサラサラ血流を増やす血流アップ作用と、抗酸化作用(攻撃力の強い活性酸素を消去する働き)です。
食の欧米化により高カロリー高タンパクな食事をとる現代人にとって動脈硬化を引き起こすドロドロ血液は最も回避しなければいけないもの、黒にんにくを食べてそのパワーで健康的な体作りをしましょう!
最終更新日:2022/12/12